新しい履歴書例提示　性別欄の削除要請に応じ　厚労省作成

厚生労働省は、従来、日本規格協会（ＪＩＳ）が示している履歴書の使用を推奨していたが、このほど公正な採用選考を進める上で参考となる履歴書様式を厚労省において新たに定めることに決めた。性別記入欄の削除が主な改定内容となっている。

ＬＧＢＴ当事者を支援する団体から、厚労省などに履歴書様式の改善を求める要請が行われたのがきっかけである。

厚労省が示した様式では、性別欄を「男・女」の選択ではなく、任意記載欄に変更している。性別未記載でも可能である。また、「配偶者」「扶養家族数」「配偶者の扶養義務」「通勤時間」の各欄を削除した。

公正な採用選考を確保するための改定だが、法的拘束力はなく、どの様式を使用するかは、個別企業で判断が可能である。今後、使用者団体に対して、傘下・会員企業への周知・協力依頼を行う予定とした。